ネアン (Nairn Golf Club) - 歴史あるモダンリンクス -

スコットランドの北部ハイランド地方最大の街インヴァネスは、街の真ん中にネス川が流れる、日本で言えば小京都という感じの風情のある街です。人口5〜6万人程度ということなので、小さいと思っていた我が海老名市の半分位しか人がいなかったんですね。

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(ネス川とインヴァネスの街)

その名から分かるように、ネス川は幻の恐竜ネッシーで知られるネス湖から流れて来ています。そのネス川沿いにウォーキングすると、川の水が透明でとても綺麗なんだけど、琥珀色というか茶色というか、日本では見られない不思議な色をしています。これはピートと呼ばれる泥炭が地層に含まれているかららしいです。ピートといえばウィスキー製造の過程で麦芽を燻す時に燃やすものですから、川の水の色もスコッチの本場らしさを表現しているのですね。

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(茶色い色までわかるかな?)

そのインヴァネスから車で30分ほどの近場に、第一級のリンクスがあります。全英オープンなどの予選会にも使用されている事から、その難易度もわかります。
メインの通りからゴルフ場へ入る道が見つけにくく、何回か行き来した後、漸く辿り着けました。
何と無く今まで行った他のコースの雰囲気と違う感じです。クラブハウスが大きくてちょっとモダン(といっとも他と比較してです)な感じ。でも1887年設立だからコースは相当古い。

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(ネアンゴルフクラブ入り口。向こうがモダンなクラブハウス)

ジェームスブレード設計のコースは海沿いの1番ホールからスタート。当日は強烈な風で、岸壁に打ち付けられた大波から波しぶきがコース迄飛んで来ます。途中で内陸に入り、14番ショートホールは、丘の上から海方向への打ち下ろしの195ヤードと距離の長いパー3です。強烈なアゲインストの風(英語では Head windと言うらしい)を考慮してスプーンで打ちましたが、比較的ちゃんと当たったものの2/3位の所までしか飛んで行きませんでした。という事でご想像の通りスコアは散々でした。ここのリンクスは(的を得た表現かどうかわかりませんが)モダンなリンクス、何となく都会的なリンクスです。近くにキャッスルスチュアートという新しいリンクスが出来ました。既にヨーロッパツアーのトーナメントにも使われていて、いいコースの様ですが(ちなみにプレーフィーは高いです)、ここネアンゴルフクラブインバネス近郊の、歴史もありながらちょっと新しさも感じさせる魅惑的なリンクスでした。