リンクスへ (2) - 行くまでの楽しみ -

スコットランドへ一人でゴルフをしに行くと決めたものの、セントアンドリューズとかカーヌスティとか、全英オープンを開催する様なコースの名前しか知らなかったので、どこに行ったら良くて、どうしたらゴルフができるのか、そもそもビジターにプレーさせてくれるのか等、調査する必要がありました。そこでインターネットでいろいろ探しましたし、本も買いました。いろいろ調べて、旅行の行程やラウンドの計画を立てたり、スコットランドの歴史の本等も読んでみました。実際に出発する前のそんな事がとても楽しかったです。
私が参考にさせてもらった資料をいくつかあげておきます。今でも役に立つものもあると思います。

(1) 「定年後はイギリスでリンクスゴルフを愉しもう」 山口信吾 日経ビジネス文庫
この本の著者の山口さん、サラリーマン時代からリンクス巡りをしていて本まで出しちゃった人。定年を過ぎた現在、全リンクス走破を目指している模様です。ゴルフダイジェスト等の雑誌にもリンクスがらみの記事が何回か出ていました。文庫になっていて携帯にも便利。多数のリンクス情報が入ったリンクス旅行記で、リンクス案内書として重宝させてもらいました。

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(2) 「リンクスランドより永井淳 東京書籍
「世にゴルフ好きは多いが、独断で言えばゴルファーは二種類に大別できる。すなわちリンクスでプレイした経験があるゴルファーと、その経験のないゴルファーである。さらに前者のグループは、リンクスの魅力にとりつかれた人間と、こんなところでは二度とプレーしたくないと考える人間の二派に分けられる。」で始まる、リンクス紀行。私は当然ながら前者の前者に分類されます。

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(3) 「夢のゴルフコースへ」 伊集院静 小学館
文庫にもなって買いやすくなりました。伊集院さんのゴルフに対する頑固な考え方に、人によって共感できないところもあるかもしれませんが、この本の中には美しいリンクスの写真が一杯です。ハリエニシダの花が黄色く咲き誇る時期にぜひ行ってみたくなります。そういえば、伊集院さんは夏目雅子さんの旦那さんだったんでしたね。伊集院さんはだいぶ先輩になっていますが、夏目雅子さんは私の中では昔のままですので、不思議な感じです。

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(4) 「リンクスランドへ ゴルフの魂を探して」 マイクル・バンバーガー 朝日出版社
この本に出会って、リンクスに興味を持った人も結構いるらしいです。作者はヨーロッパツアーのプロゴルファーにキャディとして帯同させてもらったアメリカのジャーナリストです。リンクスの事だけでなく、ヨーロッパツアーのプロたちのラウンド時以外の様子も描かれていて興味深いです。ライダーカップで強いヨーロッパツアープロたちの団結の理由をかいま見る事も出来ます。既に絶版ですので、Amazonなどで古本を購入するか、図書館等で探してみるしかない様ですが、リンクスに興味があればぜひ読んでみる事をお勧めします。私はAmazonで古本を買いました。

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(5) 夏坂健の著書
ゴルフエッセイです。たくさん出ています。リンクスに関する記載も結構あります。ゴルフ雑学もいろいろ学べます。悲しい事ですが、この類いのゴルフ本は、日本には私の知る限り夏坂さんの本しか存在しません。夏坂さん亡き後、日本のゴルフ書籍に文化的な部分が失われたと言っても過言ではないと思います。

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(6) スコットランドの歴史
いろいろな本があります。買うのがもったいなければ図書館に1冊や2冊はあるでしょう。スコットランドイングランドとは別の国だという事を理解するには歴史を知る必要があります。
仕事で、お客さんがイギリスの会社だった事があります。イングランド人もスコットランド人もいました。イングランドの人にスコットランド人とは仲が悪いのかと聞いたら、「当たり前だ。」と言って、ペッと、つばを吐く仕草をしておりました。イギリス人のジョーク込みだとは思いますが、本当に今でもそんな関係なのでしょうかね。

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(7) 「気楽にゴルフ英会話」 マーシャ・クラッカワー NHK出版
スコットランドに一人で行ってゴルフをする以上、英語を避けては通れません。仕事でお客さんが外国の会社である事が多い事もあって、外人とつたない英語で話す事自体には結構慣れていますが、決して英語が喋れると言える様なレベルではありません。ましてやゴルフに関する専門用語など知る由もありません。日本のゴルフ用語はカタカナですが、実際の英語とは全然違う事が多いです。という事で、この本で少し練習して行きましたが、いざとなった時には全然覚えていませんでした。

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リンクスゴルフを想像しながら、他にもいろいろな本を読んだり、インターネット上のサイトを見たりして、リンクスやスコットランド、またゴルフの事を学んでいるのが、今思えば実際にリンクスでプレーしている時と同様にとても楽しい時でした。