リンクスへ (1) - 思わぬ始まり -

リンクス紹介の途中ですが、たまにはスコットランドのゴルフを旅行記的に書いてみます。という事で、第1回目はリンクス旅行に行く事になった、事の始まりです。

わざわざゴルフするためにゴルフバッグを背負い、自費で大金はたいてスコットランドまで行くなどという無茶な(アホな?)事をするサラリーマンはおそらくそう多くはありません。だいたい普通のサラリーマンにとってはそんな暇もお金も容易には準備できませんし、そんなのに一緒につき合ってくれる仲間なんて簡単には見つかりません。何より家族の了解を得るのは至難の技と言えましょう。私はもともとリンクスに行きたいなんて真剣に思っていた訳ではありませんでした。しかし、予想していなかった流れから行く事になり、行ってみたらすっかりリンクス好きとなって、死ぬまでにもう一度行ってプレーするのが新たな夢となりました。

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(セントアンドルーズの街を大聖堂の塔から望む。残念ながら塔の上には日本語の落書きが多数ありました。)

私の会社ではリフレッシュ休暇制度というものがあり、20年とかの長年働いていると、ご褒美に1ヶ月の長期有給休暇がもらえる時が来ます。忙しくて取れずに終わっちゃう人もいないではないですが、普通は家族で旅行に行ったりする人が多く、我が家でも子供の夏休みに家族4人でグアムにでも行くつもりで何年も前からお金を少しずつ貯めていました。しかしいざ休暇がもらえるとなったら、子供が部活で忙しくて休みが取れないとの事で、家族旅行は不可。妻も、子供が出かけられないんじゃ子供だけ家に残すわけにもいかないという事で、夫婦旅行も不可。しかし、長期休暇には有効期限があるので所定の日までに取らないと消滅してしまうのです。1ヶ月の休暇がやる事無くて終わるのは嫌だったので、こんな時にしか出来なくて一人でも出来そうな事はないかと考えた時に思いついたのが、今思えばなぜだかよくわかりませんが、聖地セントアンドルーズでのゴルフでした。そこで、我が家のCEOの説得開始。紆余曲折の末、最後は泣き落としで渋々許可がおりました。奥さんに感謝です。

時間とお金と家族の了解はこの交渉成立で一気に解決。一緒に行く人はさすがに見つかるとは思えず、やった事も無い一人海外旅行を決行する事としました。しかし、そもそも年4-5回くらいしかラウンドしていないような腕前のゴルファーがリンクスでまともなゴルフが出来るのか、知らない人とラウンドした事も無いのに、見ず知らずのしかも外人と一緒にラウンドするなど想像を絶する状況だ、等、前途多難が予想されるスタートでありました。

まずは、知らない人とラウンドする事に慣れておかないといけないと思い、一人で行って組み合わせでプレーできるゴルフ場をインターネットで探しました。会員になればいくらでも出来ますが、会員権を買うなどという事が許されるはずもありません。見つけたのは友の会(年間会員制度)があって一人で予約できる、パブリックコースの富士グリーンヒルゴルフコース。今でこそ会員権を買わずに一人予約できる制度が、Golfmembers一人予約ランド等、広がっていますが、5年前にはここしか見つかりませんでした。

組み合わせゴルフのデビューは超緊張。皆巧そうなのに、当時私は100を切れればまあOK、90切ったらびっくり、という腕前。なにしろ他の3人とは初対面ですので、ただでさえ人見知りな自分には、とても高いハードルを超えねばならないびっくりする様なチャレンジでした。プレーの方は、いきなりチョロで始まり何がなんだかよくわからないままラウンド終了。でも、みんな気さくで優しくマナーも良かったので、これならなんとかやって行けそうだと思いました。同伴競技者の皆さん今更ですがありがとう。

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ネッシーネス湖インバネスの近く)