ロイヤルドーノック (Royal Dornoch Golf Club) - 北の至宝 -

スコットランドの北、インバネスを過ぎてさらに北へ進むと、大きな入り江を渡る長い海上橋があり、海のすぐ近くまで来ている事がわかります。その橋からもうちょっと北へ進むと、マドンナが何回目かの結婚式を挙げた教会があるという事で知られる(誰も知らないでしょうね。)ドーノックという小さな田舎街に入ります。そして、そこにはスコットランド屈指の名コースとして誉高い、ロイヤルドーノックゴルフクラブがあります。

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(ドーノックの教会。マドンナが・・・)

ブローラで牛さんとともにプレーした後に、ゴルフに来ていた現地人から話しかけられて、ほんのちょっと立ち話をしました。日本からゴルフをしにきたんだと言う事を話していたら、明日はどうするんだと聞かれ、ロイヤルドーノックに行く予定だと答えたら、「あそこはいいよー、でも距離も長いし難しいよー。今日のブローラはウオーミングアップにちょうど良かったね。」と言われたので、そんなにいいところかと楽しみにして翌日を迎えました。

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(18番をプレーし終わってクラブハウスへ向かうところからの光景)

ロイヤルドーノックゴルフクラブは、ドーノックの街の端っこにあります。小さめながら伝統を感じさせるクラブハウス。古いけど小ぎれいなスタート小屋。伝統をひしひしと感じますが、堅苦しさは全く無く、オープンでありつつも自然に規律が取られている、という感じです。私がプレーした限りでは、セントアンドルーズ以外のスコットランドのどこのゴルフ場も、その街その街の生活に根付いていて、普通にそこにあってその街の人たちが普通に出入りしている、という感覚が常にありました。しかし、セントアンドルーズだけは、聖地と言う事がむしろ災いして、商業化、観光地化されたゴルフ場という感じは歪めませんでした。聖地でゴルフをするという事だけを望むのではなく、マイクル・バンバーガー流に、”ゴルフの魂を探して”と、いうゴルフを望むならば、セントアンドルーズではなく、ロイヤルドーノックやマクリハニッシュという様な、田舎町でその土地の生活の一部になっている様なゴルフコースでプレーすべきだと思いました。

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(ロイヤルドーノックチャンピオンコース。私の写真が巧くなくて良くわからないですが、ロイヤルドーノックのホームページの写真を見ると雄大なコースである事がわかります。)

ロイヤルドーノックのチャンピオンコースは、雄大砂丘地帯(砂丘と言っても芝や草で覆われていて、鳥取砂丘の様な砂丘ではありません)に横たわる重厚さを感じさせるコースです。ハリエニシダが黄色く花咲く5,6月頃の景色は、写真でしか見た事ありませんが絶景です。もしもう一度行ける事があれば、ぜひそのシーズンに行きたいですね。
ロイヤルドーノックには、チャンピオンコースの他にストゥルーコースという18ホールのコースもあります。こちらはチャンピオンコースの様な有名コースではありませんが、ちゃんとしたリンクスコースです。私は、午前中はストゥルー、午後はチャンピオンコースとセットになったプランで1日2ラウンドしました。ストゥルーコースでプレーした時、前の組ではおじいちゃん二人がのんびりと歩いてプレーしている様でしたが、さすがに本場のベテランゴルファーらしく、のんびり歩いているようでプレー自体はめちゃくちゃ速く、かつやる事が効率的なのでしょう、私は一人で回っていましたが、ほとんど待つ事も無くプレーできました。年取ってからもあんな風にプレーできればいいなあと思います。

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(海もすぐ近くです)

ドーノックは小さい田舎街ですが、宿泊には立派なホテルもあります。私は比較的安いB&Bの様なイーグルホテル(Eagle Hotel)に泊まりました。そこは夜はパブもやっていて夕飯はそのパブで取りましたが、パブといっても家族連れで夕食に来ている人たちもたくさん居て、その中での一人夕食は寂しかったです。今度もしリンクスゴルフに行く事ができれば、こんなゴルフ旅につき合ってくれる様な物好きと一緒に行きたいものです。

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(イーグルホテルの離れに泊まりました。屋根裏部屋みたいでしたが、1階にパブがあるホテル本館と違って静かで良かったです。)

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(朝食です。黒くて丸いのがスコットランド名物ハギスです。)